二重全切開法について

 メリット:究極に戻りにくい、余剰組織を切除可能、挙筋機能の改善も同時に可能

 デメリット:ダウンタイムが長い、傷が残る、修正が難しい

 

ダウンタイムの目安

  強い腫れ:10日~14日程度

  弱い腫れ:1か月程度

  完成:3か月から6か月後

  傷の経過:赤く固い線状(3か月前後)⇒太い白い線(半年前後)⇒目立ちにくい細い線(1~2年)

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除、ROOF切除)+目頭切開(Z法)

解説:黒目を大きく、自然な二重にしたいとの要望でした。術前は皮膚のかぶさりによる偽性眼瞼下垂の状態でしたが、本来の挙筋機能は良好でしたので、徹底的に余剰組織を減量し、本来の目の大きさを引き出せるようにデザインしました。目頭側まで黒目をしっかり出そうと意識し、目頭切開を併用し、自然な平行型二重を形成しています。かなりしっかりとした術式ですが、出来上がりが自然となるようにデザインしましたので、いかにも整形しましたというような仕上がりにはなっておらず、満足いただけました。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除、ROOF切除)+目頭切開(Z法)

解説:上の症例の方同様、目を大きくしたいけど、不自然は嫌との事でした。術前は余剰皮膚のかぶさりによる偽性眼瞼下垂の状態でしたが、潜在的な挙筋機能は良好に保たれておりましたので、徹底的な余剰組織の切除のみで綺麗な二重になると判断しました。また内眼角距離は40mm以上とかなり大きかったため、目頭切開を加え内眼角距離が37mm程度になるように調整しております。もう少し目を寄せてもいいのですが、鼻根部もかなり低く、今後隆鼻術を考慮される可能性があったため、やや控えめに寄せています。術後は腫れや、左右差がややありましたが、術後4か月では自然な二重に落ち着き、傷もほとんど目立ちません。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除)

解説:もともと右が一重、左が末広型の二重の患者様です。幅の広い平行型の二重を希望されました。術前から良好な挙筋機能であったため、皮膚切除と少量の眼窩脂肪切除(同時に下横走靭帯処理)のみで幅の広い二重が形成できると判断しました。予定通り、自然な幅広い平行型の二重瞼に仕上がったと思います。

 

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除、左目のみ挙筋腱膜前転)

解説:術前より末広型の二重ですが、左目が眼瞼下垂の状態でした。幅の自然な平行型の二重を希望されましたので、余剰皮膚切除で幅を広げ、左目の挙筋腱膜前転を行い、目の開きの左右差を調整しました。術中に反対側の下垂の出現(ヘリングの法則)がない事を確認し、左目のみの下垂処置で手術を終えました。術後、目の開きや二重の幅に左右差はほとんどなく、自然な平行型の二重瞼に仕上がったと思います。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除)

解説:日本人に平均的な術前の瞼です。幅の自然な平行型の二重を希望されました。余剰皮膚は多めでしたが、脂肪量は多くなく、余剰皮膚を切除し、皮膚を瞼板の上端に固定しています。瞼板上端に固定した場合、やはり腫れは大きい傾向にありますが、術後の経過で必ず引きますのでご安心ください。術後は予定通りの自然な平行型の二重瞼になったと思います。

 


術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除、ROOF切除)

解説:幅の広い末広型の二重を希望されました。写真で見るよりも余剰組織が多く、かなりしっかりめに、余剰皮膚、眼窩脂肪、ROOFを切除指定ます。末広型の場合は、術後の腫れが平行型の方よりも少ない傾向にあります。術後1か月でほぼ完成形の末広型の二重瞼になりました。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除)

解説:術前に極軽度の下垂を認めますが、本人気にされておらず、挙筋腱膜前転までは希望されませんでした。余剰皮膚切除と眼窩脂肪切除のみで手術を行いましたが、術前の予想に反し腫れは軽めです。内出血が出ていますが、こちらも1週間程度で改善しています。内出血が強く出た場合は、完全に引くまで1~2週間程度かかりますので、参考にされてください。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除)

解説:生まれつき綺麗な末広型の二重でしたが、幅の広い平行型の二重を希望され、全切開術を受けられました。もともと二重にはなりやすい方なので、皮膚以外の余剰組織の切除は最小限にとどめてます。幅の広いところで、瞼板組織の上端に皮膚を固定したため、直後は腫れが強く出ますが、腫れが引いた後は綺麗な平行型の二重になっています。

 

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除)

解説:以前埋没法を受けられた方で、術前のラインより少し広い平行型の二重を希望されました。蒙古ヒダのつっぱりが弱く、切開法で幅を広げるのみで平行型になると判断し、余剰皮膚切除と少量の眼窩脂肪切除を行っております。比較的腫れの軽度な症例です。眉間のほくろも同時に切除してます。かなり自然な平行型の二重に落ち着いたと思います。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除、ROOF切除)

解説:もともと皮膚もROOFも分厚く、二重になりにくそうな瞼の患者様です。不自然でもいいから、某モデルのような幅の広い平行型の二重を希望されました。目と眉毛の距離が近く、余剰皮膚切除に限界がありましたが、しっかり幅が出るように、ぎりぎりの範囲で余剰皮膚切除や眼窩脂肪切除、ROOF切除を行いました。術後の腫れは強めですが、完成の頃には、ご要望通りの幅の広い平行型の二重になったと思います。これ以上幅を広げる場合は、眉下切開による皮膚切除をお勧めすることにことになります。参考にされてください。

 

術式:全切開+目頭切開(Z法)

解説:芸能人のような自然な平行型のぱっちりした二重瞼を希望された男性の患者様です。皮膚が薄く、術前のシミュレーションで容易に二重瞼が形成できると判断したため、余剰組織の切除は殆ど行っていません。術前の内眼角距離が38mmと軽度目が離れている印象であったため、36mm程度になるように自然な範囲で目頭切開(Z法)を行ってます。術直後から腫れが少なく、術後1か月にはほぼ完成形になりました。傷も男性のスッピンでほとんど目立ちません。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除)

解説:あまり印象を変えたくないということで、奥二重を希望された患者様です。幅の狭い二重ですが、余剰組織はそれなりに多く、余剰皮膚や眼窩脂肪は多めに切除しております。奥二重くらいの幅なら、全切開でも腫れはかなり軽いと思います。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除)

解説:綺麗な一重瞼だと思いますが、幅の自然な平行型の二重瞼を希望されました。術前の挙筋機能が良好で、余剰脂肪も少なかったので、皮膚切除のみに留めています。内出血が右目に出ていますが、1週間程度で改善しました。予定通りの自然な平行型の二重瞼になったと思います。

 

術式:他院線切開修正(余剰皮膚切除、挙筋腱膜前転術)

解説:他院で数年前に全切開を受けられ、幅の左右差、食い込みの左右差を気にされて来院されました。余剰皮膚切除と挙筋腱膜の前転を併用し左右差を調整しました。挙筋腱膜前転を併用しており、術後の腫れは軽い方だと思います。術後1か月でほぼ二重の幅や、食い込み具合に左右差は無く、経過良好だと思います。

 

術式:全切開(余剰皮膚切除、眼窩脂肪切除)

解説:幅の自然な平行型の二重を希望されました。術前のアイプチの長期使用による典型的な皮膚のたるみを呈しておりましたので、余剰皮膚切除と少量の眼窩脂肪の減量を行っております。皮膚を瞼板の上端に固定しており、腫れは強めですが、1か月後には予定通りの自然な幅の平行型の二重になりました。